みなさんもよくご存じの通り、水なすは泉州が誇る人気の漬物です。
では、なぜ泉州でしか栽培できないのでしょうか。また、水なすはどのようにして生まれることになったのでしょうか。
こちらでは、そんな水なすの産地や歴史についてご紹介いたします。
水なすの産地
水なすは、貝塚市、和泉市、岸和田市、泉佐野市など、大阪・泉州地方でのみ栽培されている農産物です。
水なすが泉州地方でのみ栽培されている理由に、その独自の土地性が挙げられます。
そもそも水なすは、乾燥した土地では栽培できない農作物。そのため、河川に近い泉州地方でのみ栽培されてきたと言われています。
また、生産している農家では、水なすの栽培技術を表に出すことがなかったため、他地域に栽培技術が伝わらなかったことも原因のひとつなのでしょう。
これ程の知名度、人気のある水なすですから、他地方でも栽培する取り組みがありますが、実際には育ちにくい状況です。
また、育っても1年だけだったり、形や見た目は変わらない水なすが栽培されても、漬け込んだ時の瑞々しさや味などは、泉州の水なすと同じようにはいかないようです。
当店で仕入れている農家さんの水なすは、形・色・味すべてにおいて見事な水なすです。
(自家栽培もしております。)
泉州が生んだ水なすは、これからも泉州の地のみで生み出されていくのでしょう。
水なすの歴史
水なすは、今から約400年前、江戸時代から作られている農作物です。
発祥の地にはあらゆる説があり、真相は分かっておりません。
「日根野あずきに上之郷なす」ということわざが残っていることから、泉佐野市上之郷近辺という説や、水なすの基になったと言われる「澤なす」が作られていた貝塚市周辺という説もあります。